REPORT

ツール・ド・北海道(小石祐馬レポート)

KOISHI2

小石祐馬のレースレポート

●ツール・ド・北海道

開催日:9月1日〜3日
開催国:日本(北海道)
カテゴリー:UCIアジアツアー2.2

20160901Hokkaido1-2_S-24

第1ステージ

距離:1km(個人タイムトライアル)
結果:46位(+8”)
河川敷を使う1kmの直線での個人タイムトライアル。距離も短いので、ここで大きなタイム差がつくことはないだろうが、ここでの数秒が最後総合を争う上で関係してくることもあるので、とにかく全力で挑んだタイムトライアル。自分のスタートは全体でも中盤だったので、ゴールした選手のタイムを参考にすると1分20秒前後で終えているので、スタートからゴールまで全力で走った。向かい風でスピードに乗らなかったがトップから8秒差でゴール。

20160901Hokkaido1-2_S-25

第2ステージ
距離:111km
結果:55位(+6’41”)

第1ステージと同じ日で、午後から行われる111kmのステージ。距離は短いが、上りを3つ越えるなかなかハードなステージ。レース前のミーティングでの作戦はとにかく前に展開していって先頭集団に2、3人送り込めるのが理想。

レーススタートからどんどん動いていって10人以下でも積極的に入るようにしていた。日本のレースなのでNIPPOが動くと他のチームも動き、逃げがなかなか決まらない。上りに入る前に逃げが行っては戻ってくるを繰り返していた。一旦15人弱の逃げができて、そこに自分とベルラートが入るチームとしては理想的な展開になって、後ろとも少し離れたので積極的にペースを上げて逃げも決めようと試みるも、集団にいた他の選手は回りたがらずに、ひたすら脚を温存することしか考えていないかのようで、結局上り前にまた集団に吸収される。

その後上りに入るところでみんな疲れてきているように見えたので前に出て、少人数を行かせてコントロールしようと3人ほど行かせてペースを落とすことに成功したが、その後ブリヂストンなどが動くので結局またアタック合戦になってしまった。その後もハイペースのまま上りに入って、キナンの選手が一気にペースアップしたので、これに乗っかる。

このペースアップで15人ほどに絞られた。ここにデネグリと自分がいたので最初のKOMに向けてキナンのオーストラリア人選手と共にペースアップ。この時点でかなりきつかったが、上りのあと、ペースが落ち着くだろうと思い牽くことにした。KOMを越えて下り切ると全部で17人の集団になっていた。そこからフィードゾーンを通過して次の上りに入ったところで、ブリッツェンの増田選手が単独でアタックしてペースアップ。そのまま逃げ切りに。ここで前半動きすぎていたダメージもあり、集団からこぼれてしまう。しばらく後ろを待って、集団で休んでゴールまで行った。先頭に乗れていたので、遅れてしまってもったいない展開だった。先頭にNIPPOが2人いればこの後、かなり優位な展開にもっていけたと思い残念だった。後ろの集団ではスタッキオッティが集団の先頭を獲ってゴール。

20160901Hokkaido1-2_S-52

第3ステージ
距離:180km
結果:66位(+2’24”)

最初からアップダウンが続き、約40km地点にKOM、そして長い下りのあとアップダウンが続き、最後は急な坂を500m上ってゴールするコース。

この日も前日同様に序盤から動いていった。ブリッツェンがリーダーなので、ある程度はコントロールしてくるだろうと思っていたが、1チーム5人とチームの人数が少ないのでみんな逃げたがってなかなか逃げが決まらない。そのまま最初のアップダウンを通過して下り、長い上りへと入っていくところで4人が抜けだして集団は落ち着く。

そこからKOMまではNIPPO、ブリッツェンがペースを作り、山頂では山岳賞を取りたい選手たちがポイント争いをしていたが、後ろは普通に通過して下りへ。下りでは先頭でペースアップがあったので少し遅れて下りきる。そこで先頭は30人弱になっていて、NIPPOはここに5人全員残していたので一気にペースアップし、遅れている選手を置いていこうと考えていたが、一旦20秒差程度の差が開いたが、後ろの集団の謎の団結力で、その後平坦にて集団はまた一つになる。

その後、カウンターで飛び出した4人が逃げて、集団は本格的にブリッツェンがコントロールしてゆっくりなペースに。その後はチームリーダーのデネグリの補給など、彼を中心にサポートしていた。最後20kmを切って、逃げと差が詰まってくるはずが、なかなか詰まってこずに、ブリッツェンに変わり、ジェリーベリーが集団を引き始めて2分を切るようになった。

ここでデネグリと話して、集団牽引に加わることに、自分とジェリーベリーで残り15kmから集団を引き始めてどんどん差を詰めていく。最後10kmを切る頃には1分以下まで順調に縮めていった。アップダウンを繰り返しながら最後は上りゴールなので、逃げている選手はここでペースダウンするだろうと思い、上りに入るころには自分もジェリーベリーもペースを少し落とす。そうするとやはり今まで集団にいた選手がアタックしていき、それにみん な付いていくので、結果的に集団はハイペースに。

前からこぼれてくる選手をパスしながら、ラスト5kmからは自分とコッリで最後逃げも捕まえるまでペースを上げて、ラスト2kmで最後まで粘っていた2人を吸収。そこからは力尽きてゴールまでは流した。最後のデネグリのサポートはスタッキオッティがリードアウトしてくれたので、ゴールするとデネグリが優勝したことを伝えられ、チームみんないい雰囲気でゴール。最終日を前に、総合2位とポイント賞リーダーを獲得した。

20160902Hokkaido3_S-44

第4ステージ
距離:220km
結果:30位(+0’53”)

最終日は220kmの長距離ステージ。コースは最初から17km上りっぱなしで、KOMを通過後長い下りを経て、少しの平坦の後、ゴール手前30kmからアップダウンが続くコース。レーススタート後、ニュートラルの後上りに入って行くが、上りに入るとジェリーベリーが先頭固定でずっと牽いてかなりいいペースで山頂まで登った。その後下って気が付くと30人以内くらいの集団になっていた。そこでは自分とデネグリだけになっていたので、デネグリと話してあまり人数が多い逃げは入るべきだが、少ない人数なら行かせてしまっていいと。

リーダーのブリッツェンも上りで2、3人になっていて、同じく逃げを行かせてしまいたかったようなので、数名を先行させようとコントロールしようとしても、道幅が広く締め切れずにアタック合戦は長引いて結局5人の逃げが決まる。

その後、上りで千切れた選手も追いついて来たのでゆっくりと。そこからはブリッツェンが集団を牽いて、横風が吹いてきたのでチームでまとまって前の方に位置取り、体力を温存していた。レースが半分くらいすぎる頃にはタイム差が11分ほどになり、そろそろ追いかけないと逃げ切られる距離とタイム差になった。

そこからNIPPOからコッリがローテーションに入ってペースを上げて差を縮めていく。自分も牽いたほうがいいか話したが、調子が良いので、上りをデネグリを一緒に越えれるよう温存することになり、ボトルや補食運びくらいしかせずにいた。

その後は順調に差を詰めて最後のKOMの手前、湖の周りに入るころには差が3分半になった。ここから50kmあるので十分捕まえれるだろうと、この時点でNIPPOは牽引をやめた。この時点で牽いていたのはブリッツェンとキナンだったが、ここから10km,20kmとタイム差が縮まるどころが少し開いて、4分弱のタイム差で最後のKOMを迎えた。登りに入るとキナンが一気にペースアップを上げる。ここでかなり人数が減ったと思うが、ここでもデネグリの側をキープで登りきって一旦下り、最後の短い急な登りを終え(レース前のミーティングでもここの登りが大事と聞いていたので先頭を外さないようになんとか付いていった)、下りに入ると先頭は10数人になっていた。

下りもテクニカルではなく、ほぼ直線的な道なのでペースは上がりきらずに、後ろから遅れた選手が追いついてくる。その後もアップダウンがあるのでブリヂストンの選手が攻撃してくるのでこれをカバー。デネグリからはアップダウンが終わって、下りから平坦に入るところから本格化に集団を牽いてくれと言われていたので下りに入り、街に入るあたりから牽き始めるが、本来ここで前を捕まえたいハズのチームが全然一緒に回ってくれずに、上手く噛み合わずペースが上がり切らない。それでもペースを落とすわけにはいかないので牽き続けたが、結果的に集団は34秒差で逃げ切りを許してしまった。集団の頭はスタキオッティが取れたので、逃げを捕まえていればステージ優勝の可能性もあったので残念だった。デネグリのポイント賞と総合2位は変わらずにフィニッシュした。この日は調子もよく、登りでもリーダーのデネグリの側で常にサポートできたのたのは良かった。

20160902Hokkaido3_S-108