REPORT

ツアー・オブ・ターキー(窪木一茂レポート)

KUBOKI2

窪木一茂のレースレポート

●ツアー・オブ・ターキー

開催日:4月24日〜5月1日
開催国:トルコ
カテゴリー:UCIヨーロッパツアー2.HC

_CAT8034

●第7ステージ フェトヒエ〜マルマリス

距離:128.6km
順位:57位

今日はアップダウンがあるものの、長い登りはなく、距離も短いのでゴールスプリントのステージになることが予想された。

レーススタートし、逃げのメンバーが厳選されるがごとく、逃げては捕まっての繰り返しだった。逃げがなかなか決まらない。自分も逃げに乗れたら乗る、もしくはグロスが逃げに乗れるようにアシストする走りを心がけた。

30km地点の山岳の前に逃げグループが形成させてほしかった。自分は山岳前まで逃げのローテーションに加わって逃げていたので、登りがスタートした時は脚に乳酸がたまっていて、かなりきつかった。疲労も溜まり、心拍が上がらず、追い込めていなかった感覚だった。

30km地点の登りで集団から千切れたが、数人で下りを全開で踏んで平坦に入る前に集団復帰することができた。あとからチームメイトに聞くと登りで、5名の逃げグループができていた。

NIPPOは誰も逃げに乗っていおらず、そのまま逃げグループとメイン集団との駆け引きが始まり、淡々とレースが進んでいった。

今日は、約123km地点の登りが最後の重要局面だった。約3km登って5km下ってゴールへと向かう。しかし、僕はあと約300メートルの我慢ができず、集団から千切れてしまった。この最後の登りであと300mを我慢して、集団にどうにかくらいついていれば、この日のゴールスプリントで仲間をもっと上の順位でゴールさせることができたと思う。

先頭集団は、50名ほどが猛スピードで下っていった。ロット・ソウダルの選手とローテーションし追走したが追いつかずゴールを迎えた。

明日は最終ステージで、距離も200kmを超える。あたりまえだが、ゴールするまで気を抜かずに、今できることをしっかり実行して、次の目標へと繋げていきたい。

 

●第5ステージ アランヤ〜ケメル

距離:189.3km
順位:50位

今日はゴールスプリントで勝負する作戦。集団をコントロールしなくても良い展開を作ることを考えて動いた。疲労が蓄積してきて今日は感覚があまり良くないと感じたが、展開によっては疲労などは関係ないと思った。

スタートしてチームで上手くアタックをチェックしながら走る。自分を含む4人で上手く抜け出すことができて逃げれるかと思い、かなりキツかったがここまで来たら今日は逃げようと思い踏み続けた。しかしやがて、吸収されてしまった。

その吸収された直後のカウンターアタックで、数名が抜け出した。NIPPOも一人乗せることができた。集団もすぐに容認した様子で選手たちが横1列になり、もう他には逃がせないような状況ができた。あっという間に逃げグループができた。そしてタイム差はどんどん開いていった。

あとは体力を温存しゴールスプリントに向けてチームでできるだけ固まって走る。スプリンターチームが上手くコントロールしていたおかげでラスト10kmを切ってからスピードが上がり始めた。

ここまでは良かったがラスト2kmあたりでチームメイトと離れてしまい、全開でもがいたが前に上がれず終了した。今日は大切な役目を果たせなくて残念だった。

エースのコッリは5位だった。
良いときばかりではないので、明日のレースに気持ちを切り替えて行きたい。

 

_CAT0027

●第3ステージ  アクサライ〜コンヤ

距離:158.9km
順位:82位

最初の1時間は、大雨と向かい風、横風で、残りの4時間は向かいと横風。とても厳しいステージだった。今日は脚の感じが良かったので、エスケープできそうかなと思い、チームミーティングで伝えると、「窪木は逃げに乗れたら乗ること‼  最後はスプリンターを助けるために走れ」という指示だった。

スタート後、さっそく小雨が降り始め、しだいに大雨に変わってきた。約20分くらいは先頭でアタック合戦をして、自分を含め6人くらいの逃げができるかなと思ったが、集団に捕まり、その後、ロット・ソウダルの選手たちが前方に上がってきて一気に集団のペースを上げた。

すると、横風の影響で集団は大きく分裂した。僕はアタック合戦をしていたので、幸い先頭にいた。しかし、ポジション取りが悪く、端に追いやられてしまい道路のギリギリを走るはめになり、横風の影響で路肩に落ちてストップした。

その後集団復帰したが、第3集団で走ることになってしまい、今日のレースはこの集団で完走目標に頑張るしかなくなってしまった。そして、残り約130km、4時間は横風爆風の中を千切れないように千切れないようにと上手く集団の場所取りをしながら走り切った。

今日は大自然の脅威を感じながら走った。自然には逆らえないとは、こう言うこともいうのだなと思った。今日のようなレース経験は初めてだったので、選手としてとても勉強になる1日だった。また選手として少しだけ強くなれたと思う。

_CAT0141

_CAT5685

●第1ステージ イスタンブール

距離:129.2km
順位:81位

先週のアムステルゴールドレースのあと、休みも入れながら練習していた。しかし、アムステルゴールドレースの疲れや身体へのダメージが、自分で感じていたよりも大きかったようで、免疫力が落ち、不運にも体調を崩してしまい、万全とはいえない状態で、今回のツアー・オブ・ターキーを迎えた。

しかし、体調を崩していてもできることはたくさんあるし、福島監督とも話をして、走りながら治していこうという結論に至った。この“走りながら治す”ということは、僕にはまだ理解しがたいものだが、経験することで、自転車選手としての技を身に付けたいなと思い、レースのスタートに備えた。

僕への指示は、スタート後、逃げようとする選手をチェックしながら走るといった感じで、大概の逃げには反応することになる。また、この日はゴールスプリントが予想されていたため、エーススプリンターたちのそばで走り、ゴール前は固まって走るようにと言われた。しかし、まずは体調を見ながら走れと、イタリア人の監督マリオも、僕の体調を気遣ってくれた。

脚の調子は、3月から9レースを消化しているので、日に日に調子は上がっていると感じている。また、アムステル後の練習でも良い感触を感じていたので、体調は良くないものの、思いきってスタート直後、先頭付近で走り、逃げを試みた。アップダウンだったが踏み続けて、臨場感を伝えにくいけど、いわゆる“いい感じの逃げ”ができそうだった。

約10名から、さらに5名程度に絞られていたと思う。このメンバーで30km地点の山岳ポイントを争うのか? 上手く脚を溜めて走ろうと思ってローテーションをしていた。すると、10km地点あたりで、審判車が止まれと指示してきた。なぜ? 疑問に思うも、ペースを落とした。

やがて集団に追いつかれ、ふりだしに戻ってしまった。聞くと、途中のトンネルで大集団落車があったようで、ニュートラルゼーションが適用されたとのこと。今日の大きなチャンスを逃すことになってしまった。チームに聞くと二人が落車でレースを降りたと聞いた。

残り6人でレースを走らなければならず、体調不良の自分が足手まといになってはいけないと感じ、体調が悪く呼吸が苦しいが、やらなきゃと奮い立たせてレースを再開した。

その後、形成された5名の逃げにはNIPPOは乗れず、ゴールスプリントに向けてチームで固まって動いた。ゴールまでの距離が短くなるにつれてどんどんスピードが上がる。残り10km切ってからはコッリとスタッキオッティのそばで走った。

残り1.7kmで海岸線のストレートから右折し、街中へ入り道も細くなるコースレイアウトだった。そのため1.7kmの右折までに二人のどちらかを引き上げて良いポジションに連れて行ければと考えていた。

終盤、後ろからスタッキオッティに「KUBO、行け行け!」と言われ、サウスイーストの列車に並びかける感じで、スタッキオッティを前方10番目以内に引き上げて、僕は離脱した。追い風ではなかったが、60km/hは出ていたと思う。左から引き上げていったが、引き上げてから欲を言えば、あと1分維持できればもっともっと良かったのにと思う。

たとえば、トラックで団体追い抜きを4分一桁で走るときは、約30秒530w-560wで走る。単純すぎるが、これをもっと長く牽けるようになれば、ロードレースのゴールスプリントでも、もっとチームメイトに貢献できる走りができるに違いないと思った。

まだ残り7日間レースが続くので、自分の体調と向き合いながら、チームに貢献できる走りをしていきたい。そして調子も上げていければと思う。今夜はイスタンブールからカッバドキアへ飛行機移動。応援宜しくお願いします。

_CAT0327