REPORT

ヘラルドサンツアー/第2ステージ(福島監督レポート)

ヘラルドサンツアー 

開催日:2月3日〜7日
開催国:オーストラリア
カテゴリー:UCIオセアニアツアー、2.1

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福島晋一監督のレースレポート

●第2ステージ(2月5日開催 144.2km)

今日はマリーニのスプリント一本で行くという作戦。
今回のサンツアーでNIPPOが勝てるとしたら彼のスプリントしかない。
マリーニはひらがなも読めるほど日本が好きで、とってもいい奴なんだが、重い。
超ヘビー級の特大大砲だ。
発射台までごろごろ押していくのが大変だ。
コッリと小石、窪木にそのマリーニを登りで待つ役目が与えられた。
昨日逃げたベルラートは山岳賞でフルームに次いで2位につけているので、逃げて山岳賞を取る作戦。
しかも、今日は彼は24歳の誕生日だ。
本人におめでとうと言ったら、あと1分でイタリアでも誕生日になるからと言って、皆で待っている。
にこやかなでかわいいところがある。
終盤、一人で孤軍奮闘しているクネゴは、今日も集団で総合上位と一緒に動く役目だ。
序盤、ベルラートが執拗にアタックするが決まらない。
後でわかったことだが、総合2位で山岳賞ジャージを着るフルームは、山岳で2位のベルラートをマークして逃がさないようにしていた。
総合だけで山岳賞なんか気にしないと思っていたのだが、強い選手は取れるものは何でも取るのも強い所以かもしれない。

50㎞ほどアタック合戦が続いて2人の逃げが決まった。
「今日は逃げなくていい、ヤッター」なんて言っていた小石が乗っている。
しかし、一緒に逃げた選手は総合も上位につけるハッパー(State of Matter MAAP Racing)。
総合で遅れていたら、逃げ切れたかもしれないのにと思ったが、後から考えたらスカイもグリーンエッジも春先のレースはしっかりと働いてコンディションを上げる意味合いもあるのか、脚を使うことをいとわない傾向があるので、総合で遅れていても関係なく捕まえていたであろうと思う。
小石には「こいつは強いぞ!」気を付けてしっかり山岳賞を取るようにと指示を出す。
1回目の第3カテゴリーの山岳賞、小石一位通過!
彼は結構スプリントがある。
集団の頭、3位通過がフルームと聞いた時にはびっくりした。
総合リーダーチームだから山岳賞は捨てて総合を守る走りをするのが鉄則だが、彼らはどこまでも貪欲だ。
まあ、譲る理由がないのかもしれない。
2回目の山岳賞の前に小石は脱落したが、2度目、3度目の山岳賞も一緒に逃げていた選手が通過して、スカイに打ち勝って山岳賞を手に入れた。
マリーニは2度前の山岳賞で遅れて、窪木が懸命にアシストしたが復帰することはなかった。
ゴール地点を過ぎて、横風の多い周回を1周。その間にある登りで勝負がかかり、リーダーのケノー、フルーム(チームスカイ)、カレブ・イワン(オリカ・グリーンエッジ)を含む5人が逃げ切ってイワンが優勝!
NIPPO・ヴィーニファンティーニとしては周回の登りでクネゴ以外が遅れてしまった。
クネゴは28秒遅れの28位。

小石は山岳賞27ポイントで3位につけている。
彼はいい走りをしたし、一緒に逃げている選手の強さも肌で感じ、しかも一矢報いている。

若い伸び盛りの選手にこういう経験はお金をつかってもさせるべき経験である。
明日は大会で一番コースが緩いコースなのでマリーニに期待したいが、マリーニは合宿中に痛めた膝関節をまた痛めてしまいビッコをひいている。
回復を祈るばかりだ。
ホテルでベルラートの誕生日を祝って祝杯を挙げた。
ホテルは大学の宿舎、広い敷地内でカンガルーを見つけた。
皆でスマートフォン片手に追いかけたら逃げてしまった。

 

kangaroo

カンガルーの映像(ダニエーレ・コッリのフェイズブック内リンク)

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