REPORT

クレイズ・ブレイズ(UCI2.2)

開催日 8月2日〜4日
開催場所フランス、ブルターニュ地方

フランスの西端に位置するブルターニュ地方で開催された3日間のステージレースで、大会2日はWステージとなり、午前中に第2ステージ、午後に第3ステージが開催され、全4ステージで競われ、リカルド・スタキッオッティがゴールスプリントではいつも上位に入り、最高位は第4ステージの4位だった。日本人選手は最終日を前にタイムアウトとなり最終ステージを迎えることなくレースを終えた。各自思わしくないコンディションの中チームからのオーダーに応えた結果だったとはいえ、それぞれに学ぶべきことの多いレースとなった。

参加メンバー:アレッサンドロ・マラグーティ、小石祐馬、黒枝士揮、キム・マニウッソン、リカルド・スタキッオッティ、山本元喜

山本元喜のレポート
第1ステージ

チームからのオーダーは前半のアタックに反応して逃げること。
レースが開始し、アタックに反応したり仕掛けてみたりするが、
身体の動きがいまいちで調子が良くない。
それでもしばらく先頭でアタック合戦に加わっていたが、
調子に対して強度が高すぎるのか、内臓が限界を訴え、戻しそうになってくる。
これは一度休まないとまずいと考え、休むために集団内に戻った。
しかし、休んでいる間にヴィーニファンティーニ・NIPPOが乗っていない24人の逃げが決まる。
タイム差がどんどん広がっていき、5分まで開いた。

ここでチームの指揮をとっているマラグッティから前を追えという指示が出た。
そこから自分、士揮、小石と前に乗っていないチームでローテーションして全力で前を追う。
徐々に身体の調子も戻ってきておりいい感じで踏める。タイム差も詰まりだし2分まで縮まった。
しかし、次にオートバイがタイム差を表示したときには3分に開いてしまっていた。
追っていたメンバーの心が折れて、牽いてたメンバーが散っていくのと交代でアタック合戦再発。
自分も1、2回アタックしてみたが、精神的と肉体的ダメージがひどく集団内に戻る。
しかし、100km手前の坂でさっきまで前を牽いていた日本人3人が同時に千切れてしまった。
そこからの80kmはタイムアウトにならないように千切れたメンバーと合流しながらゴールを目指した。
結果、タイムアウト50秒前にゴールをすることができた。

第2ステージ
監督のスペツァレッティから「とにかく全力で走れ」と言われながら出走。
調子も前日と違いかなり好調。
積極的にアタックをするがどれも決まらず、自分が集団に飲まれたときに逃げが決まる。
前日と違い少数の逃げだったこともあり、他チームが集団をコントロールしてくれていたため集団内で待機。
途中のKOMでかなりペースが上がりキツかったが、逆にギアを上げて無理やり踏み切って粘った。
そのまま6km4周の周回コースへ入り、
マラグーティがかなり積極的に動いて、アタックを繰り返しているが決まらず、
ラスト5km地点で自分も前に上がりアタック!
しかし、直後のコーナーでオーバーランしてしまったこともあり、そのまま集団内でゴール。
チームはスタキオッティが7位でゴールした。

第3ステージ
指示はなかったが、おそらく全力で走れと言うことだろうと受け取りスタートした。
スタート位置が悪く、アタックに参加できず。
しばらくすると、前方でマラグーティが片手を上げて、チームメイトに前に上がってこいと指示を出している。
集団内はかなり密集しており、上がるのに苦労していると
マラグーティがアタックして、先頭で集団を牽引している。
集団内を抜けてマラグーティのところまで行くと「前を捕まえろ」とのこと。
タイム差は初日と違い30秒ほどでまだ傷が浅い。
集団はペースが定まらず、このままでは離されて初日の二の舞になると考え、ペースを安定させて全力で牽く。
自分と交代でマラグーティが全力でアタックしたり牽いたりしているため、後ろに下がる訳にもいかない。
何度も牽いたが、とうとう脚に限界が来て集団内に戻った。その後他チームが牽引して無事に前を捕らえた。
しかしそこで脚を使いすぎ、ラスト40km地点で遅れてしまい、そこからゴールまでほぼ1人。
ゴールタイムが規定時間より45秒オーバーしており、ここでタイムアウトとなった。

今回のレースを振り返って、春先にヨーロッパに来た際より力が付いているというのは実感した。
春は何もできず、千切れて終了というパターンばっかりだったので、
前で動いて仕事ができるようになったというのは成長だと感じた。
また、動かずに集団内にいれば無事にゴールできるレベルであると言うことも第2ステージで確認することができた。
しかし、自分がまず目指す位置としては、集団の先頭で仕事をしたうえで集団に残ったり、
逃げに乗るということなので、ただ単に集団内でゴールすることに意味はない。
そして自分の目指す位置に至るためにはもう1、2段階上の力が必要だと感じた。
今、目指すべき位置は見えているので、まずはそこに行けるように、
今回の悔しさを思い出しながら日々の練習に取り組んで行きたいと思う。

黒枝士揮のレポート
第1ステージ
最初に決まった24人の逃げに、チームからは誰も入ることができず、
マラグーティの指示で日本人選手3人が70kmほど集団を牽引をした。
その後のアタック合戦でペースが上がったため、集団からちぎれてゴールした。

第2ステージ
アップダウンがあるがきつい登りはないコース。
ラスト2周で後ろから突っ込まれ、機材トラブルにより集団から遅れてしまった。

第3ステージ
12km地点にKOMがあり、そこからアップダウンがあるコース。
KOMを越え、40km地点で前に上がって牽こうとするが、パンクしてしまい集団から遅れてしまった。
そのあとは2人になり最後まで走ったがタイムアウトでDNFとなった。

今回、チンハイレイクから2週間経ってからのレースだったが、
上手く体調をあわせることができなかった。
第1ステージから身体が重く感じたが、そこでさらに無理したので、
脚もいっぱいで、さらに不運も重なって、どうすることもできなかった。
体調管理も必要だが、タフさも大切だと思わされた。

小石祐馬のレポート
第1ステージでリタイアしてしまった。
第1ステージはスタートすると、24人が抜け出す展開となり、
ほぼ全てのチームが選手を乗せていたのに対し、
自分たちのチームは誰も乗せていなかったので、集団の前に出て集団を引いた。

一時は良いペースで走れていて、前の逃げ集団との差も縮まったが、
その後、前の集団のペースがまた上がったため、メイン集団との差も広がってしまった。
そのときすでに自分は限界だったので、その辺りから引けなくなってしまい、
さらに集団でアタック合戦が始まってペースが上がったため、集団から千切れてしまった。

その後グルペットで走っていたが、そこにも付いていけなくなりタイムアウトとなった。
ステージレースの初日で、
チームのためにも降りてよい状況ではなかったが、走り切れなかった。