REPORT

トロフェオ・ライグエリア(UCI1.1)

開催日 2月21日
開催場所 イタリア

51回目の開催を迎えたイタリアの伝統的なワンデイレース。ワールドツアーチームも参加するハイレベルなレースで、181.2kmのなかに高低差500mほどの上りが4つ組み込まれる。終盤から2選手が逃げ切る展開となり、ホセ・セルパ(コロンビア、ランプレ・メリダ)が優勝。チームの最高位は42位のアレッサンドロ・マラグーティ(イタリア)。

出場メンバー:宮澤崇史(DNF)、アレッサンドロ・マラグーティ(42位)、キム・マニウッソン(DNF)、ダニエル・パウルス(43位)、ピエールパオロ・デネグリ(47位)、ウィリー・シミット(DNF)、秋丸湧哉(DNF)、アレッサンドロ・ビソルティ(DNF)

大門宏監督/マネージャーのコメント
イタリアでの2戦目、初戦(2月上旬)のエトルスキと同じ1クラスだが、エントリーメンバーの質と仕上がりは比べ物にならないのがこのレースの特徴だ。高給取りのワールドツアー連中が、南米(サンルイス)オセアニア(ダウンアンダー)中東(ドバイ)を走ってヨーロッパに戻り、初めて走る大会でもある。

またこのレースはチームをサポートするパーツメーカーにとっても、現場での初仕事らしい。我々のチームにもカンパニョーロ、FSA、TIME、セッレイタリア等のメーカーの今年の担当者が訪れ、自己紹介を兼ねて西メカニックと入念な情報交換を行った。

さて! 前置きが長くなってしまったが肝心のレースについて少し書きたい……。今回はドバイ組をメインに、秋丸と若手のイタリア人、オーストリアから合流したパウルス、登りの得意なビソルティで挑んだ。

前半の数人の逃げが容認された後、おもにワールドツアーチームがコントロール。中盤から山岳賞の懸かった峠を何回か越えるが、逃げグループが吸収された終盤から一気にスピードアップ。最後の山岳賞が懸かった峠の下から勝敗を左右する展開が始まり、メイングループが分解。2名が先行し、キャノンデールのメンバーをメインにした約15名が追う展開となり、実質それらのメンバーで勝敗を左右する展開となった。

体調の優れてなかったパウルスは意外と粘ったが、我々のエース格メンバーはそこに誰も残れず、その次の第2メイングループでレースを終えた。ただし今回のエントリーメンバーを考えれば、2分遅れはそんなに悪くない……。どちらかと言えば、このコースに苦手意識のあった宮澤は、100kmすぎにメイン集団から遅れ、山岳で力を発揮するビソルティも後半でレースを終えた。

もう1人の日本人としてスタートした秋丸は、全体的な山岳のスピードに圧倒されたようだが、改めてアンダー23とエリート、ワールドツアーのレベルの差を思い知らされ、勝負を意識した真のパワーが発揮される現場に立ち会うことなくレースを終えた。

苦しんでるのは秋丸だけではない。エリート1年目のヨーロッパ選手にとって、このカテゴリーのギャップは思いのほか高い関門なのだ。若手のイタリア人選手や彼にとってのこれからの課題は、まずは勝負の現場&展開に立ち会える力を身に付けること! 残された時間は限られているが、そこのレベルまで成長して、初めてチームの戦力として存在感の在るアシストに成れるだろう。エリート1年目の彼にとって、まだまだ課題は多いが、まずは山岳コースでは欠かせないメンバーの1人となることを期待したい。